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埋没法(2)

アイプチなどを利用して重瞼を作っている方が、アイプチと同じラインで埋没してほしい、とおいでになることがあります。そこで患者さんの言うままに、現在折れ目がついている位置に糸を通すと、たいていの場合とんでもなく広い重瞼になってしまい、患者さんも医者もびっくりする結果を招きます。

他院でうけた手術の修正を希望して来院する患者さんの中には、このような方もかなり見受けられます。

瞼の皮膚と瞼板との間にはぬるぬるとした結合織があるため、皮膚は重力によって下に滑り落ちています。一方、埋没法では多少とも糸で組織を吊り上げる形になるため、糸をかける位置と締め具合を調整しないと、アイプチをしていたときと同じ重瞼幅にならないのですが、経験の浅い医師はそのあたりの呼吸がつかめないようです。

この他にも、糸を通すときの針の角度や、ループを作るときの縫い幅、結び目をどのように作るかなど、なかなか言葉には表せない微妙な勘所が、埋没法にはたくさんあります。

腫れない、とか痛くないとか、それから値段が安いとか、もちろんそうしたことも患者さんにとっては大切なことなのかもしれませんが、もし心に余裕があれば、そのお医者さんが思い通りの形を作るためにどのような工夫をしているのか、言葉の端々にあらわれる「コツ」のようなものを感じとるべく、診察時間を有効活用してみてはいかがでしょうか。

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