« 保険診療についてもっと理解してください(1) | トップページ | 下まぶたの脂肪を抜く(2) »

下まぶたの脂肪を抜く(1)

下まぶたがたるんできたので脂肪を抜いてほしいという患者さんが増えてきました。
まぶたの内側を切って、脂肪をとれるだけ取るという、いささか乱暴な手術を行っているクリニックがあるようなのですが、「うちでは基本的にそのような手術は行っていないし、お勧めしない」というと、「大江橋クリニックではできないんですか?」と言われてしまいます。
なんでもそのクリニックでは「高度な技術が必要で、ここでしかできない」というような宣伝をしているようなのです。

わたしは特別な場合を除き、下眼瞼の眼窩脂肪は切除すべきではないと思っています。(必要があれば行っていますので、できないわけではありません。)脂肪というと何でも悪玉にされがちですが、眼窩脂肪は目の機能にとって大切な役割を果たしていますし、切除するとかえって小じわが目立ったり落ちくぼんだ感じになって老け込んだ印象を与え、美容的にも好ましくないと考えるからです。

では、そのかわりにどうするのか。
根本的な解決を望むなら、皮膚切開を伴う下眼瞼の再構成(いわゆるたるみ取り手術)をするべきですし、どうしてもダウンタイムが取れず手術ができないというのであれば、間に合わせの手術でなく、手術以外の方法を組み合わせて穏やかな改善を図るべきだと思います。
下まぶたのたるみやふくらみは、脂肪が多いから起こっているわけではなく、瞼を支える筋肉と皮膚の衰えが原因になっている場合がほとんどです。それをそのままにして、ただでさえ年齢とともに減少してくる眼窩脂肪を「とれるだけ取って」しまったのでは、老化を加速しているように思えてなりません。

|

« 保険診療についてもっと理解してください(1) | トップページ | 下まぶたの脂肪を抜く(2) »

美容外科」カテゴリの記事