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患者さんと信頼関係を築きたい

医師と患者さんとの関係(Doctor-Patient Relationship)を良好に築くことが、最近はずいぶん難しくなってきました。

おそらくはマスコミの医者たたきの影響が一番大きいと思うのですが、初対面の「初診」時からいきなりけんか腰で、何か怪しいところはないかと言葉尻を捕らえたりあら捜しをする患者さんが、最近は増えてきたように思います。

患者さんに満足していただけるように、できる限りのお手伝いをしたいと思っていても、初対面で目の前に録音機を置かれたり、開口一番「カルテのコピーはもらえますか」と切り出されたりしたら、やはり緊張し、身構えてしまいます。

医師と患者さんとは同じ悩みを共有するパートナーであり、問題を解決するために共に戦う戦友であるべきだと思っています。患者さんにとっての敵は「病気」であり「悩み」であるはずで、医者を敵に回してほしくはないなあ。

医者も人間ですから、時には間違うこともあればミスもする。でも、あらかじめ「何かミスをするはずだ」という目でじろじろ見られているときよりは、パートナーとして信頼を寄せていただいたときのほうがはるかにのびのびといい仕事をするだろうし、萎縮したり緊張したりしない分、してはいけないミスも減るだろうと思います。

医師にとって一番うれしいのは、いい結果を出して患者さんに喜んでもらえたときです。いい結果を、患者さんと共に喜びたい、...ほとんどの医師は、そう思って仕事をしているはずです。

いきなり録音機を突きつけてくる患者さんは、そうした機会を自ら逸しているのではないでしょうか。少なくとも私は、そうした患者さんに対して心を開いて誠意を尽くそうというよりは、なるべく当たり障りのないお話をして、満足してもらえるかどうか分からない難しい手術や危険の伴う治療はせずに、早々にお引取り願いたいなあ、と思ってしまいます。

「たいしておかしくないですよ」「手術する必要ないですよ」などといいながら、(どこか他所のお医者さんに相談に行ってくれないかなあ)と思ったりもするのです。

たぶん、最初にお会いした瞬間が、治療結果にもかなりの影響を及ぼしていると思います。一期一会、という言葉がありますが、せっかくのチャンスを最大限に生かすためにも、いい出会いをして、お互いにとってよい関係を築きたいと思っています。

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